眼鏡の一大産地、福井県の鯖江市。「めがねミュージアム」ではおよそ100年前の道具など貴重な資料が展示されている。明治時代農閑期の副業から始まった鯖江の眼鏡作り。その特徴は100以上ある工程を分業制で行っていること。専門性の高い職人や工場が分担することで一際丁寧に作られる。併設のショップには3000種類のフレームが並ぶ。メガネの町にはおよそ400の関連事業所がある。そこで新たな動きが生まれている。訪ねたのは老舗のサングラスレンズ専門店。おととしオープンした売り場とカフェを併設した施設。カフェでは本格的なスイーツを楽しめる。そして隣の工場では自社の製品を作っている。もともとはレンズの受注生産だけを行っていたが、注文がないと物を作ることができないという状況に危機感を抱いていた。見えやすくかけても疲れないサングラスを目指している。自分でレンズを選んでオリジナルのサングラスも作れる。2年前からは製造過程の見学ツアーなども行い作る工程も楽しんでもらえるようにしている。眼鏡に使われる材料を取り扱う会社ではフレームの材料でデザイン性の高い指輪を生み出した。ふだん眼鏡のパッケージを手がける印刷業の方はその技術を生かし紙で出来た照明を開発した。
住所: 福井県鯖江市桜町3-8-10