昭和55年放送の新日本紀行。新宿新都心の映像と人々の暮らしを紹介。秋元茂さんは町内頭を務めて25年。ビル街で門松の取り外しを引き受けている。小川武光さんは超高層ビル時代の幕開けとともにビルの窓拭きの仕事に就いた。三上愛吉さんはのこぎりの目立て職人。店の戸口から街の移り変わりをずっと見てきた。新宿新都心では7つのビルに4万人が働いている。まもなく3本のビルが完成し、昼間人口30万人の高層都市に。潜水訓練用プールで若者たちが夏を先取りしている。東京の初雪はのっぽビルを半分隠した。路地裏の長い影に冬の色を感じる。ビル自体が一つの街のよう。超高層ビルにも町内会がある。新宿一帯の鳶職人による新都心の出初式が行われた。江戸と摩天楼が一つの風景に溶け合う。