運輸業界でカスタマーハラスメント(カスハラ)への対処方針をまとめる動きが広がる中、ことし4月に方針を定めたJR東日本・喜勢陽一社長は一定の効果が見られているとしたうえで、ほかの鉄道会社と意見交換を行うなど業界全体で対応していく考えを示した。JR東日本は4月暴言や威圧的な言動などをカスハラに該当する行為と定義しカスハラを行う乗客には対応せず悪質な場合は警察などに相談するなどとして対処方針を定めていた。カスハラの対処方針を巡ってはことし5月にJR西日本がまとめたほか、先月には航空大手の全日空と日本航空が共同で発表するなど運輸業界で策定の動きが広がっている。