2013年にJR西日本から依頼され、瑞風に関わったのが浦一也さん。建築家として迎賓館などを手掛けてきた。浦さんは瑞風をデザインするにあたって膨大な量のスケッチを描いている。最初は純和風のコンセプトも考えた。新しくもどこか懐かしいものでありたいと全体のコンセプトとしてノスタルジック・モダンを掲げた。デザインの基調としたのはアール・デコ。100年前にパリで生まれ流行したデザイン様式。幾何学的な模様で、和の雰囲気とも調和する。天井の照明を彩るスタイリッシュな幾何学模様も浦さんの指先から生まれる。スイッチプレートのデザインはデザインを元に京都の飾り金具職人が手掛けた。モダンだが斬新ではない。ベースは100年前に生まれたデザイン様式。洗練されているが居心地が良い。瑞風のデザインにはその精神が貫かれている。
