先月25日、アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が正式承認された。アメリカでの1人あたりの年間費用は日本円にしておよそ390万円もの高額にのぼるという。日本では新薬には公的医療保険が適用される見通しだ。武見さんは「エーザイが開発したレカネマブはベータアミロイドという認知症になる可能性のある一つの原因を減少させる飛躍的な新薬だが、比較的早い段階でないと効果が見込まれない。そのため早期段階であるかの検査が必要となるが、その整備がない医療機関も全国各地にはたくさんある。その整備がある機関をきちんと特定化して活用しながらできるだけ多くの地域で使えるようにはするけれど、まずはそういった機材が揃っている医療機関で診断をして、それによって効果があるだろうとみなされたところからまずは使っていくという方針になる」となど話した。また390万円もの新薬に公的医療保険が活用されると、保険にかかる財政負担が大きくなるという話に橋本さんは、国民皆保険制度によってすべてを公的なお金で丸抱えするところから一部自由な診療を入れる「混合診療」を考えたり、診療報酬について外国人の診療によってお医者さんが稼げるようにするなど、自由な市場を組み合わせないと保険は破綻してしまうなどと語った。それに対し武見さんは、極めて合理的だが自由診療によって金持ちでない人が場合によっては診療を受けれず、生き別れがでてくる可能性があるとした。一方で国民皆保険制度は変えていく必要性もあるから、その理解を国民にしてもらったうえで橋本さんが言ったような方法を組み込んでいくことはありうるともした。