茨城県の田上修さん(70代・仮名)は、55歳のときに1260万円の家を15年ローンで購入した。当時、田上さんは大手半導体メーカーに勤務し、年俸は約950万円だった。自宅購入から1年後に早期退職し、関連会社へ就職する予定だったが、東日本大震災で仕事が決まらず、退職金1500万円が2年間で750万円に減少。その後、関西地方で再就職するも、認知症の母の介護のため退職を余儀なくされ、母の家と自宅の二重生活となる。毎月10万円の赤字で、退職金は底をついた。そして、ローンを6か月滞納し、住宅ローン残金600万円の一括での返済を求める通知が届く。田上さんの自宅は差し押さえられ、市場価格よりも安く売られる競売になる事態となった。そんな中、投資家などに自宅を買ってもらい、家賃(リース料)を毎月支払いそのまま家に住み続けられる「リースバック」という不動産取引を頼った。田上さんの家は買取オーナーが見つかり、家賃月5万円で住み続けることができたという。
