野球界の発展に大きな功績を残した人をたたえる野球殿堂入りの新たな候補者に、プロ野球と大リーグで活躍したイチローさんらが加わった。イチローさんはオリックスで1994年にプロ野球史上初のシーズン200本安打を達成すると、7年連続で首位打者を獲得。2001年には大リーグマリナーズで新人王とMVP(最優秀選手)を同時に受賞したほか、10年連続でシーズン200本安打をマークし、今も破られていない262本のシーズン最多安打記録を打ち立てた。また、現在は巨人の監督を務める阿部慎之助さんも新たに候補者に加わった。阿部さんは現役時代、強打のキャッチャーとして活躍。ゴールデングラブ賞を4回受賞したほか、首位打者と打点王のタイトルを獲得した。野球殿堂入りは候補者の中から投票によって選ばれ、来月16日に発表される。イチローさんは米国野球殿堂入りの候補者にも選ばれている。監督やコーチを務めた人などが対象のエキスパート表彰の候補には、去年阪神で2回目のリーグ優勝と38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布さんが新たに加わった。