今日のテーマは「サイバー犯罪がシニアの資産を狙う!」。FBOのデータによるとインターネットによる詐欺の被害額は125億ドル(1兆8400億円)。FBI調べだと、全米でのインターネットによる詐欺の被害額は125億ドル(約1兆8400億円)。一方、シニア層の被害額は34億ドル(約5000億円)で全体の27%。日本の警察庁によると、クレジットカードの不正利用は(2023年1月~9月)約402億円、ネットバンキングによる不正送金(2023年)は約87億円となっている。ニューヨークタイムズによるとサイバー犯罪の手口の紹介。元弁護士76歳は401kの年金口座にログインしようとした。ログインができなかったが「詐欺対策チームに電話を」とのメッセージが出てきた。元弁護士が連絡をすると「アカウントが乗っ取られている可能性がある。口座の金融機関の担当者に連絡してほしい」と言われる。紹介された金融機関の詐欺対策担当者は「中国サイトの児童ポルノを購入した痕跡を確認。犯罪に巻き込まれている」と国税庁の調査官を紹介された。国税庁の調査担当職員を名乗る人物は「あなたは国際犯罪に巻き込まれているおとり捜査に協力してほしい」と言われた。元弁護士は協力する。元弁護士は口座からお金を引き出して暗号資産に移す。金を購入して手渡したりと指示通りに動く。3カ月で資産74万ドル(約1億円)が奪われた。元弁護士の詐欺集団はインドを拠点に行っていたため資産は戻ってこない。詐欺に遭うシニアの共通項。孤独で詐欺師の友情や愛情に共感しやすい。スマホはあるがサイバーリテラシが低い。資産を守りたい一心で逆にだまされる。現役世代に対して生活を立て直すのはむずかしい。今日のパックン視点は「Smell a scam?Don’t trust the scum!(詐欺に気を付けてクレーン!)」。詐欺対策としては人を信用しないこと。友人、家族、いつも取引している取引先の担当者に相談する。請求に対して人を挟んで対策。