犯罪被害者の援助に携わる省庁の職員らに向けた講演会で、娘を車にはねられ亡くした父親が遺族への支援の重要性を訴えた。警察庁が主催した講演会には犯罪被害者の援助に携わる省庁職員や区などの窓口の職員ら約100人が参加。登壇した小谷真樹さんは2012年京都・亀岡市で無免許の少年が居眠り運転する車にはねられ二女・真緒さんを亡くした。小谷さんは「今日からでも命を大切に思う運転について考えてほしい」と強調した。交通事故の遺族は仕事ができる精神状態でなくなる上、警察の捜査への協力や裁判準備など様々な負担が押し寄せるという。その一方で犯罪被害者や遺族が取得できる休暇制度の企業への認知も進んでいないとして、社会全体で遺族を支援する環境を実現していってほしいと訴えた。