刑事裁判で勾留されている被告が法廷に出入りする際、現在は逃走などを防ぐ目的で手錠や腰縄がつけられている。これについて最高裁判所は法務省や警察庁と協議した結果、被告の人権に配慮し、拘束された姿を傍聴人から見えないよう見直すことをきのう全国の地裁・高裁に文書で通知した。被告が入廷の際に出入り口付近に“ついたて”を設置し、その裏で手錠や腰縄を外してから席に移動するなどの運用が想定されている。日本弁護士連合会は2019年に逃走の現実的なおそれがあるなど事情がないかぎり、拘束された姿を傍聴人の目にさらさないよう求める意見書を最高裁などに提出していた。今後、必要な準備を終えた裁判所から順次新たな運用が始まるとみられる。最高裁判所は“各地の裁判所で関係機関と打ち合わせをし、今後の運用につなげてもらいたい”としている。
