忘れ物を持ち主にどう返却していくのか。今、注目を集めているのが外国人観光客などの忘れ物を代わりに海外まで届けてくれるサービス。ホテルなどからの依頼を受け、持ち主とのやり取りや資料作成、海外への発送などすべて一括して行う。ホテルなどは忘れ物をこの代行会社に送るだけ。送料、手数料は、持ち主の外国人客が負担する。米国、韓国、インドネシアなど、多いときには1日50個の荷物を発送する。受注件数は3年前は月500件程度だったが、ことしは3倍から4倍まで増加。さらに今後増えていくことが予想される。去年からこのサービスを利用し始めたホテル。サービスを利用することで外国人観光客などからの忘れ物の問い合わせにも対応できるようになった。警視庁遺失物センターでは、外国人への忘れ物の返却をスムーズに行うためにことしから窓口に翻訳機能付きディスプレーを導入した。英語や中国語など13言語の音声が翻訳され、画面に表示される。また落とし物を検索できるアプリ。鉄道会社などにサービスを提供する会社では200以上の言語で問い合わせができるチャットアプリの実証実験を来年行う予定。