2022年度水道管の耐震適合率42.3%は決して高くなく能登半島地震では断水が長期化した原因の一つに水道管の老朽化があったとされている。岸田総理は豊田市の上水運用センターを視察した。豊田市の水道管の漏水点検では人工衛星が発した電磁波で漏水の危険性がある地域を特定、AIが水道管の材質や使用年数などから漏水のリスクを5段階で評価する。従来歩いてアナログに実施していたのに比べ、時間と費用を9割削減できるという。政府は全国で耐震適合率を2028年度末までに60%以上に引き上げる目標を掲げているが改善は進んでいない。能登半島地震では断水の長期化も課題となったなかで、こうしたデジタル技術を全国展開させる方針を表明した。政府は耐震化の強化策を来年度予算案に反映させる方針とした。