水を極力与えない常識破りのナス栽培に挑戦した佐藤さん。木を枯らすことなく成長させるため、苗の段階から与える水を減らして育てる方法を試した。すると、細かい根が成長し水分の少ない状態に耐えられる苗が育った。さらに多くの花を切り落とすことも試した。そうして1本の枝に実を1つだけ実らせる。これはフルーツ栽培に使われる一枝一果という方法。収穫量は減るが、栄養を吸って甘みが増したという。そして「こんなに甘いナスは味わったことがない」と父も認めるナスができた。それを4年前に「りんごあめなす」と名付けブランド化。より甘みの強い白いナスなど様々な品種の栽培も開始。ネット通販などを使って販売を開始すると、全国から注文が殺到する人気のナスになった。りんごあめなすを使った料理を作ってもらう。ナスとひき肉を合わせ炒めたら、トマトを加えて煮込む。それを油で揚げたナスに詰め、チーズを乗せて焼き上げればミートグラタンが完成。白いりんごあめなすは、玉ねぎとともに炒めコンソメを加えて煮込んだら牛乳を加えてひと煮立ち。まろやかな甘みが広がるポタージュスープの完成。