通常の3倍ほど太い麺と、濃厚ソース、豚肉ともやしだけの具材が特徴の福島県・浪江町のご当地グルメ「なみえ焼そば」。2013年にはB-1グランプリで優勝し、東日本大震災で被災した町の復興のシンボルにもなった。今回商標権を巡るトラブルになった。2017年に浪江町商工会が商標登録した。浪江町商工会では、なみえ焼そばの副活動を通じた町おこしを継続するための資金として、収入源を拡大するために今年3月から約20の事業者に登録料3000円、ロイヤルティー売り上げの2.5%を徴収する方針を決めた。しかし、店の反発や、SNSなどの批判も相次いだため、今月に入ってロイヤルティー徴収の方針を見直すことになった。店内で調理・提供メニューは、商標権の範囲外になる。商標権出願される前からなみえ焼そばを提供していた店は、先使用権で保護されている。商工会は登録料などの返還を検討している。
