きょうの東京外国為替市場ではアメリカの利下げの時期が遅れるとの見方から円を売りドルを買う動きが強まり円相場は1ドル154円40銭台まで下落した。鈴木財務大臣は改めて市場をけん制した。市場では為替介入への警戒感は強まっているもののけん制の内容が昨日と同じ表現にとどまったことで市場からは為替介入への切迫感が薄いと受け止められ円安に歯止めがかからない状況が続いている。また市場が防衛ラインとみていた152円を突破しても政府・日銀が円安を阻止するための円買い介入に動かないことも円安圧力が続く一因となっている。155円台も視野に入るなか口先のけん制を繰り返す政府・日銀とその本気度をさぐる市場との駆け引きが続いている。