春の叙勲の受章者が発表された。日本銀行の前総裁の黒田東彦さんが、瑞宝大綬章を受章した。黒田さんは財務省出身で、アジア開発銀行の総裁となったあと、日本銀行の総裁を歴代最長の10年にわたって務めた。日銀総裁のあいだには、アベノミクスのもと大規模な金融緩和政策を継続した。黒田さんは「私の勤務した財務省、アジア開発銀行、日本銀行の功績に対する叙勲と考え、感謝いたします」とコメントした。また、民主党政権下で内閣官房長官や文部科学大臣を務めた平野博文さんが、旭日大綬章を受章した。平野さんは「これを機にまた新たな気持ちでお世話になった方々、地域社会の方々、あるいは国家国民のために、微力ですがやっぱり与えられた時間を尽くしていかなきゃいけないとこういうふうに改めて認識をしているところであります」と語った。春の叙勲は、4108人が受章している。