今年賃上げを見込んでいる企業が初めて6割を超えたことがわかった。民間の調査会社が1万社以上に対して実施した調査によると、今年賃上げをする見込みだと回答した企業は61.9%だった。4年連続で前の年を上回り、調査を開始した2006年以降初めて6割を超えた。そのうちベースアップを実施する企業は56.1%で過去最高となった。業界別に見るとドライバー不足が指摘される2024年問題の影響を受けた運送や建設業界などで賃上げを実施する割合が去年より高まっている。賃上げの理由は、7割以上が労働力の定着確保を挙げていて、人手不足の深刻さが表れている。