大阪公立大学の馬渕磨理子客員准教授に話を聞く。春闘の焦点は5%以上の賃上げを継続できるかどうか。実質賃金は11か月連続でマイナス。物価の上昇スピードに追いついていない、実質のマイナスをプラスに転換できるかどうかがデフレ脱却に向けた正念場。注目は中小企業の賃上げと値上げ。日本企業の現預金は356兆円。社会に回らず滞留、経済の血液が一部で止まっている状態。これまで上場企業の場合は海外投資家の顔色を伺い、配当や自社株買いといった資本効率の向上に注力してきた。真の成長には成長分野への設備投資、人材への投資、賃上げという労働分配率の引き上げが不可欠。賃上げ企業により人材が集まる。好循環な基点になることを今年の春闘に強く期待したいなどと話した。
