2回目の関税協議はまもなく行われる。協議を前に閣議を開いたトランプ政権で協議について語るベッセント財務長官、この場でイーロン・マスク氏は政権から離れることを示唆した。自身がCEOを務めるテスラの経営に力を入れていく考えを示していたがアメリカ製の自動車も今回の関税協議で日本側の交渉カードになるとみられている。トランプ大統領は日本でアメリカ車が売れず不満だが普及しない理由は日本の道路事情に合わない大きさと燃費の悪さ、またアメリカ側が問題視している日米での安全基準の違いなどがある。日本政府は輸入車の安全審査の手続きについて簡略化できる台数を増やす案を提示する方向で検討している。もう1つの交渉カードとなりうるのは米・トウモコロシなどの農作物。店のコメ平均価格は今月から5000円超となった。コメの価格高騰が止まらない中アメリカ米の輸入拡大についてWin-Winだと元TPP首席交渉官の大江氏は指摘する。自由貿易課を目指すTPPで農業分野でアメリカ側との交渉を仕切った人物。アメリカにとっては日本のコメで目に見せる成果のアピールで日本にとっても危機的な状況が起こるわけではないと指摘、また日米の関税協議についても楽観的に見ているとし「日本が受ける影響はアメリカ国内が受ける影響より少ない」とした。日米協議を前にNewsNationに出演したトランプ大統領は交渉に有利な立場だと主張した。日本政府内にはアメリカ側に早く合意したい焦りが見られるとの声もあり、2回目の協議は日本時間あす午前5時半ごろから行われる。