アメリカの関税措置をめぐり赤澤経済再生担当大臣は、ワシントンでベッセント財務長官と閣僚交渉を行った。ワシントンを訪れている赤澤経済再生担当大臣は、さきほどアメリカ財務省に入り、5時半前に出た。この中で赤澤大臣は一連の措置は遺憾だとして見直すよう重ねて強く求めたものとみられる。その上で、アメリカ側がトランプ大統領の意向を受けて貿易赤字の解消を主張していることを踏まえ、輸入拡大などを含む案を説明し、合意に向けて歩み寄れる接点を探ったものとみられる。このあと赤澤大臣は6日に続きアメリカ商務省でラトニック商務長官と会談。貿易の拡大や非関税措置、それに経済安全保障面での協力などをめぐって意見を交わしたものとみられる。日本政府は国益を最優先とする姿勢は堅持しつつ、今月半ばにカナダで開かれる主要7か国首脳会議にあわせた首脳間の合意を視野に交渉を進めている。G7サミットの開幕まで10日を切る中、閣僚レベルで接点を見いだし、トランプ大統領に報告があがる環境を整えられるかが焦点となる。