中東情勢の悪化に伴い、心配されている石油危機。備蓄放出が行われている長崎・新上五島町から中継。上五島国家石油備蓄基地は1988年に完成した世界初の洋上石油備蓄基地。日本のエネルギー安全保障を支える上で非常に重要な役割を担っている。先月26日から政府による備蓄原油の放出が行われている。上五島国家石油備蓄基地からは今月中に約130万キロリットルが放出される見込み。タンカーはENEOS大分製油所に向かい、精製されて出荷される予定。全国11か所の備蓄基地で原油の放出を行っている。国内消費約1か月分にあたる850万キロリットル。既に民間備蓄15日分の放出も行われていて、合わせた放出量は過去最大規模 。中東ではアメリカ、イスラエルとイランによる攻撃の応酬が続いていて、原油供給の先行きは不透明。きのう、赤沢経済産業大臣は現状では石油需給に影響が生じているとは認識していないとしながら、「今後の国際的な需給や価格動向も踏まえつつ、あらゆる政策オプションを検討したい」と述べた。漁業にも影響が広がっている。地元の漁師によると漁船の燃料となる重油の単価が跳ね上がり、漁に出るだけで赤字になる状況。燃料の高騰が続けば漁を続けることさえ難しくなると話していた。石油備蓄は3月31日時点で234日分。医薬品、医療物資について政府は火曜日、安定供給のための体制を立ち上げたとしている。ナフサ由来製品については在庫が2か月分に追加で2か月分の確保が見込まれている。木原官房長官は月曜日、直ちに需給上の問題は生じていないとしている。経済産業省は昨夜から断続的に石油製品の確保の実績を発表している。プラスチックの原材料になるナフサが8割まで輸入量を戻すことができた。これから先4か月分は国内で備蓄が完了している。
