埼玉・越谷市に落ちた隕石が「越谷隕石」と命名されている。現在は東京・上野の国立科学博物館に展示されている。これまで一般の民家で保管されていたという。田んぼに落下したのが始まりでこの地を保有する中村さんの家宝となっていた。隕石落下の数日後に現地を見に行くと大きな穴が開いていたことで大騒ぎになったという。現地には約1mの穴ができ黒い石が発見されたとのみしか記されていなかったが、郷土史研究会の人達は中村さんへの聞き取りを行うとともに当時の新聞記事も発見した。新聞には明治35年の3月8日に火山の噴火したような音が響き中村さんの田んぼに大きな穴が空き奇妙な石を掘り出したとの記述がある。研究会の加藤さんは客観的な事実を見ないといけないと話している。そして、おととし国立科学博物館に石の分析を依頼すると正真正銘の隕石として認められる形となった。中村さんは今後地元のイベントに公開するなど地域に使うことも考えているという。すでに国立科学博物館での展示は終わっているが、一部は国立科学博物館に寄贈されて研究に用いられる予定となっている。