リチウムイオン電池が原因で起きたとみられるゴミ処理施設やゴミ収集車での火災件数は昨年度3万9282件で過去最高となった。原因となった製品の1位はモバイルバッテリー、2位は加熱式たばこ、3位はコードレス掃除機となっている。これらは適切な分別がされずに発火するケースが多い。今年8月、調布市役所で充電していたモバイルバッテリーが発火する事故があった。充電中に離席しその間に発火したとのことで、対象の職員は戒告の懲戒処分になった。また同じ今年8月、成田空港に着陸した飛行機の座席から煙が出ていると通報があり、モバイルバッテリーから出火したとみられ座席1席が燃えた。けが人はなかった。モバイルバッテリーの意識調査では、異常や危険を感じた人は約3割だった。そしてそのうちの約4割が異常や危険を感じながらも使用を続けたという。電車での発火事故が相次いでいることを受けて、現在全ての新幹線にファイヤーブランケットというものが配備されている。まず消火器で初期消火した後、ファイヤーブランケットで覆いかぶせることによって空気を遮断して再燃を防ぐ。消火器と一緒にデッキ部分に配備され、JR西日本では使用実績もある。埼玉県越谷市では自動的に消火してくれる容器の実証実験が始まっている。一見するとゴミ箱のような形状だがフタ部分に消火剤入りの砂が入っており、発火を感知すると砂が落ちてモバイルバッテリーを覆って消化、管理者に通知する仕組みになっている。
