一乗谷では大量のかわらけが見つかっている。宴会で一度使われたら処分されるものだが、朝倉義景はそれだけ多くの宴会を催していたという。領内では多くの庭園の他、絶景を堪能できる御殿があったという。都の貴族、文化人を歓待し、犬追物や曲水の宴など伝統行事も催した。足利義輝の暗殺後、後継候補となった義昭は都で名声を高めていた朝倉氏に目をつけ、のちに領地を訪問している。朝倉義景は経済力をいかした17献の料理で饗応し、中庭にもうけた舞台で能を披露した。多聞院日記には天下人に近い人物として織田信長、武田信玄、朝倉義景の名前が記されている。
