物価高対策をめぐり、政府は来週木曜日から段階的にガソリン価格を引き下げるが、現場からは不安の声があがっている。来週木曜日までに2回届くガソリンは、いずれも補助金が降りる前。在庫を使い切るまでは店頭価格に反映できないという。給油する人が少ないと、仕入れた在庫がなくなるまで時間がかかる。そのうえ、来週木曜日から最初の1週間は全国の小売価格が5円下がるよう、補助される。そこから毎週1円ずつ下げていき、最終的に7月3日に10円下がるように調整される。石油の流通に詳しい専門家は、今回の補助金はこれまでと異なると話す。現行制度では、1リットルあたり185円を超えた分に補助金を出し、185円より大きく値上がりしないように調整していた。今後は基準となる価格を決めず、ガソリンの時価に対し、補助金は10円で固定されることになる。7月3日以降は市場のメカニズムに沿って価格が変動していくという。