今全国的に広がっているのが、クマの目撃情報をまとめた地図の公開。秋田県が7月から運用を始めたクマダスは、これまで県と市町村がそれぞれ管理していた情報がまとめて一目で分かるようになった。分かりやすい地図で住民に注意喚起を行い、被害を減らすことが狙い。誘引物の除去も重要な対策のひとつ。去年1年間に300件以上の目撃情報があった秋田県鹿角市では、木の伐採費用を補助する取り組みを実施した。長野県軽井沢町ではNPO法人にクマの管理を委託し、罠で捕獲したクマに発信機をとりつけて行動を監視している。人とクマのすみ分けを目指す。クマが住宅地の近くに迫っていることが分かると、特殊な訓練を受けた犬とともに追い払いに行く。町ではこの10年余り、人的被害が起きていない。