能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市でタチアオイの花が見ごろを迎えている。輪島市門前町の高根尾地区では、地元の人たちが20年ほど前から水田沿いでタチアオイを育てていて、いま見ごろを迎えている。去年までは約3000株を植えていたが住民が仮設住宅などに移った影響で管理が難しくなり、今年は約1500株に半減したという。一方で近くの住宅が倒壊し、今年は植えていない場所からも、がれきを突き破るようにして茎を伸ばし花をつけたものもあった。輪島市門前町・高根尾地区・中橋政久区長は、がれきの中から顔を出して咲き誇っている花を見ると、タチアオイに負けずに地域復興に1日にも早く取り組んでいければ、と語った。