能登半島地震で大きな被害を受けた輪島塗。職人が分業して作り上げるのが特徴だが、地震でその分業体制に支障が生じ、どのように立て直すかが課題になっている。生産再開をめざすある夫婦を取材。塩士さん夫婦は先月東京で開催されたイベントに参加し、輪島塗をアピール。輪島塗には120を超える工程があると言われている。塩士さん夫婦は職人たちの協力を得て工程全体をプロデュースする塗師屋の仕事をしてきた。しかし、地震で被災した人が相次ぎ、漆器を作り上げることが難しくなった。そこで、地震による被害が少なかった輪島市内の建物をかりることにした。地震で工房が使えなくなった職人たちに活用してもらうことにした。絵付けを担う篠原さんは地震で自宅兼工房が使えず避難していた。こうした取り組みを進めるには職人への支払いなど資金が必要となる。現在借り入れは約2700万円。復興に向けてさらに資金が必要になる。それでも輪島塗の生産再開に貢献していきたいとのこと。