今夜、東京・目黒区、釜で炊いたこだわりのコメで作ったおにぎりが売りの「OMUSUBI PARLOR MOS EISLEY…」。多いときで1日6キロほどのコメを炊くとのことだが、いまの悩みがコメの価格の高騰。元々30キロ1万5,000円ほどで仕入れていたが、現在は2万円ほどに。きょう農林水産省は全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格が初めて4,000円を超えたことを発表した。10集連続で値上がりし、史上最高値を更新している。これは昨年同時期と比べほぼ倍の値段となっている。都内のスーパーの客からも「厳しいけど仕方ない」「高いけど食べないわけにはいかない」などの声が。この店では新潟県産コシヒカリ・5キロを約4,300円で販売。この状況にスーパーが期待していたのは、先週落札された14万トンあまりの備蓄米。一定量を落札したJA全農はきょう会見を開き、備蓄米は早ければ今月中にも卸売業者に流れ、一部の大手スーパーなどを中心に販売されるという。しかし家計への不安は拭えない。備蓄米放出によりコメの価格は落ち着くのか。農業ジャーナリストの松平さんによると、今月は高止まり、備蓄米が滞りなく流通した場合にようやく落ち着き始めるのが来月中旬で約3,800円に、5月以降はさらに下がるのではないかと予想。しかし流通状況によっては店頭に並ぶ時期や価格に地域差が出る可能性も指摘している。その”地域”というのが西日本。備蓄米の倉庫の多くが東日本にあるため、配送コストの高い西日本は店頭に備蓄米が並ぶのが遅くなり、価格も落ち着きづらくなる可能性があるという。生活に欠かせない主食のコメ、JAはあす政府から備蓄米を受け取り流通させていくという。