コメの値上がりには自由にコメを流通できるようにしたルール変更が関係していたと言われている。コメ不足が続くかもしれないと懸念した流通業者が多めにコメを蓄えようする動きは以前も起きていたが、流通が自由になりルートが複雑化するとコメが滞った原因を探すのに時間がかかるようになった。転売ヤーがコメを買い占めているという話もある。1970年代~2018年までの減反政策では生産量を減らす代わりに農家へ補助金を出していた。ギリギリの量で生産するため猛暑や大雨があるとコメ不足になりやすい。インバウンドもコメ不足に関係している。近年コメ消費の割合の中で外食産業の占める割合が増えた。家庭では麺やパスタで乗り切る選択肢もあるが、飲食店でコメがなくなると営業ができないため必死で買い集める。外食産業で消費量が増えたためコメ不足の反応が敏感になり、値上がりが激しく起こるようになったとみられている。