都内にあるイオン。コメ売り場にはアメリカ・カリフォルニア産のカルローズ米。きょうから都市部の店舗を中心に販売開始。販売するうえで強みとなるのが価格。5月25日までの1週間のコメの平均価格(農水省)は5キロ4260円と、依然として高い水準。一方、イオンのカルローズ米「かろやか」は4キロ2894円。5キロ換算でも3618円。1キロあたり341円の高い関税がかけられている輸入米だが、それでも国産米より安い。今、企業による海外産の精米の輸入量は急増。4月の輸入量(出所:財務省「貿易統計」)は6838トン。この1ヶ月だけで昨年度の2.3倍。「すき家」を展開するゼンショーホールディングス。現在、店舗で使用しているコメは全て国産米だが、きょう、小泉農水大臣に進言したのは「供給の安定」と「輸入米の活用」。輸入米を巡ってはきょう、小泉大臣が備蓄米が尽きた後の対応として「緊急輸入も含めて、あらゆる選択肢を持って迎えたい」と発言した。鳥インフルエンザで鶏卵不足の際にはブラジルから輸入したことなどに触れ、コメの緊急輸入もあり得るとした小泉大臣。政治の世界では票田となる農家の票に配慮し、コメの議論が聖域化していたことについて批判した。