主食用米の需要量と生産量のグラフを紹介。コメの需要の減少にあわせて生産量も抑えられてきたが、ここ数年を見ると需要量が生産量を上回っている。需要量が増えている要因は、インバウンドの増加で和食ニーズが高まっていることや、一人あたりの消費量が増加していることなどが指摘されている。農林水産省は、こうした需要の伸びを見通せていなかったとしている。そのため、去年からのコメの品薄や価格高騰につながり、国はいま増産に方針を転換しようとしている。一方で課題もあり、生産者の収入が減った場合にどのような支援策を講じることができるのかが最大の焦点だ。現在は一定程度を穴埋めする保険などがあるが、決まった金額を支払う所得補償を求める声もある。