新米が本格的に出回るようになり安くなってきた。経済部記者・安永龍平の解説。先月25日までの1週間スーパーでのコメの販売価格は5キロあたり2788円、今年1月4日までの1週間の平均価格から4割近く下落した。価格下落の背景にあるのが過剰な在庫。今年9月時点の主食用のコメの民間在庫量は255万トンと、この時期としては比較可能な2008年以降最大の水準。また、今年の生産量は長雨などの影響は反映されていないが、741万トンと予想されていて需要量の見通しを上回っていて、今後在庫がさらに増えることは避けられない状況。去年、政府はコメの増産を打ち出したが、結局コメ余りの状況となり在庫をさばくために安く値動きが続いている。来年の主食用米の生産量は693万トン、需要量は693~710万トンの見通し。生産量は今年と比べると50万トン少なく、7.2ha主食用の田んぼが減ることになる。用途別の生産見通しでは飼料用が40万トン、加工用が31万トンなどとなっていて生産量はいずれの用途も今年の見通しより増えている。主食用以外のコメの需給見通しを具体的に示すことで切り替えを促していくのが狙い。主食用以外のコメを対象とした補助金の見直しが進んでおり、水準などによって生産量が左右されることになる。
