米国国債など、債券の運用で多額の含み損を抱えた農林中央金庫について。農林中央金庫は昨日の決算会見で、今年9月までに出資者のJAなどを引き受け先として、1兆2000億円の資本増強を行う方針を明らかにした。農林中金は国内で低金利環境が続く中、米国国債を中心に外国債券の運用を拡大してきたが、米国の金利上昇の影響などで、金利が低かったときに購入した債券の価値が目減りしていた。この処理に伴って、来年3月期の最終損益が5000億円を超える赤字に陥る見通しになり、資本増強により財務の健全性を確保するとしている。