番組が訪ねたのは備蓄米を扱う岐阜市の卸売業者。倉庫には地元のブランド米をはじめ、全国各地のコメが積まれている。小泉農水大臣が「需要が出た場合は無制限で出していく」と述べ、政府が放出を進めている備蓄米。JA全農などの集荷業者には約98%が行き渡ったが、その先の卸売業者には約26%のみ、スーパーなどの小売業者には約’%と、消費者には十分に行き渡っていないのが現状。「ギフライス」は卸売業者にあたる。現在ギフライスに届いているのは3月下旬にJA全農が落札した備蓄米。備蓄米を精米する様子を取材した。玄米に混じった石などを取り除き、精米。異物除去をしてから袋詰めされる。数多くの工程を経る。備蓄米が出回っていないという現状と批判に対して、ギフライス・恩田善弘社長は備蓄米が届くまで仕分け作業や輸送の調整などにより約1カ月かかると指摘。ギフライスでは備蓄米が届いてから精米や袋詰めをして出荷するまで5日程度とスピード感をもって対応している。備蓄米の流通で卸売業者がコストや利益を3年前のコメと比べ最大で約3.4倍上乗せしていると発表した農水省。江藤前農水大臣は卸売業者に「できる限り企業努力をしていただければ」と苦言を呈した。ギフライス・恩田社長は「コロナ禍以降、すごくコメの販売も低迷した。いろんな経費を踏まえたらめちゃくちゃ暴利な値段ではない」などとコメントした。