自民党総裁選は前倒しされるのか。議論大詰め。午後、2回目の会合を開いた自民党・選挙管理委員会。最大の焦点は、賛成議員の氏名を公表するかどうか。党を二分する様相を呈するなか、参院選総括をめぐる議論も佳境。あさって総括についての報告書をとりまとめ、来月2日の両院議員総会で公表予定。政治とカネが与えた影響をどう明記するかが1つの焦点で、「けじめをつけられないと判断された自民党が有権者に嫌われた」「政治とカネが敗因だったという言い訳は通用しない」など、党内の意見は割れている。自民党関係者によると、政治とカネをめぐる記述は「国民の信頼を損ねた」など敗北に何らかの影響を与えたという内容を盛り込む方向で調整しているとのこと。もう1つの焦点が執行部の責任問題。森山幹事長は総括がまとまれば辞任する可能性を示唆している。敗北の責任が総裁選前倒し是非にどう影響するのか。様々な考えが交錯するなか、選挙管理委員長は「総裁選前倒し求める議員の氏名は公表することに決定した」と発表。意思確認は参院選総括が終わり次第速やかにおこなう方針で、原則議員本人が党本部に書面を提出するよう求めるということ。