アメリカでは11月、FRBが2会合連続で金利を据え置いたことなどから長期金利が急速に低下した。サティアム・パンディ氏は「市場は利上げの打ち止めを期待しているが、私は12月のFOMCで再び0.25ポイント利上げするとみている。11月は金融環境の引き締まりという要因が政策判断に影響したからだ。過去2か月間は金利の上昇が引き締め効果をもたらした。金融環境が緩みその効果が消えた今、FRBは自ら利上げするしかない」などと述べた。市場では利下げのタイミングがいつなのか注目されている。サティアム・パンディ氏は「FRBは12月に0.25ポイント利上げし2024年上半期はその水準を維持するだろう。2024年6月に最初の利下げを実施し年末までに合計3~4回の利下げを行う。その後も失業率が上昇するにつれ金融緩和を継続するだろう。最終的には2.75~3%まで利下げし、その水準で落ち着くとみている」などと述べた。