みずほ証券・三浦さんは日経平均予想レンジを36,100円~36,600円とし、「米国株は高安マチマチで円安や昨日下落した反動で上昇して始まると思われる。今晩のFOMCの発表を控え様子見の投資家が多く、商いが少ない中、買い戻し一巡後はドル円睨みで値幅を伴い乱高下するのではないかと考えている」と話した。また、注目ポイントには「日本株=米国株×ドル円」と挙げ、「今年の日経平均とナスダックの方向性はほぼ同じとなっている。日経平均の寄与度が大きい値嵩ハイテク株がナスダックの影響を受けているためと考えられる。また、円安は株高、円高は株安の関係にもある。円安時は輸出関連企業への業績期待から買われるが、円高は業績上方修正期待の後退で売られやすくなると考えられている。先週末の日経平均は前日のナスダックが上昇したが、ドル円が141円を下回るなど円高が進んだことから下落した。米国株高を円高が相殺した形となっている。今年の前半は米国株高の好条件が揃い大きく上昇したが、後半は米国株安・円高など悪条件が揃い大きく下落した。日中は先週末のようにドル円と連動することが目立っており、先物など短期筋がドル円を見ながら売買している様子。今後も日本株は米国株とドル円の影響を受けやすく、両睨みの展開になると思われる。今年の海外投資家の売買動向は米国株高局面では買い越し、米国株安局面では売り越しが目立っている。特に7月以降は円高も加わり売り越しが目立っている。海外投資家の売買動向は米国株に比べてドル円の動きも重要だといえる。7月以降の円高局面で日経平均をナスダック割ったNN倍率は低下し、ナスダック有意となっている。米国株高でも円高が相殺する動きとなり、方向性は米国株と同じだが、米国株に対して出遅れており、円高基調では出遅れ状態が続きそう。逆に米国株安でも円安なら下げが小さいと思われる。今後、新内閣発足や解散総選挙での株高への期待もあるが、方向性はあくまでも米国株次第で、さらにドル円の影響を受けるとみている」などと話した。