イーロン・マスク氏が連邦政府職員に送った「先週、何をしましたか」というメールに波紋が広がっている。先週の仕事で達成したこと5つを箇条書きにし24日までに返信するよう求め、もし返信しなければ辞職とみなすという。マスク氏を政府効率化省のトップに起用したトランプ大統領は素晴らしいと称賛。職員を抱える国務省やFBIなどはマスク氏の命令に従わないよう職員に指示。また、連邦政府の人事管理局はメールの返信義務はなく返信しなくても辞職とはみなされないとしている。それでも改めてSNSに投稿したマスク氏はトランプ大統領の側近として推し進める職員の大幅削減を加速させる構えを見せている。トランプ大統領の返り咲きを後押ししたマスク氏。トランプ氏肝煎りの政府効率化省のトップに就任するとバイデン政権のもとで進められたおよそ4億2000万ドルの政府の契約をキャンセルした他、環境問題や人道支援に取り組んできた政府機関などの閉鎖にも着手。この1か月、政府支出の削減や人員削減を進めてきた。ホワイトハウスによるとマスク氏の人員削減やトランプ大統領への反発などから連邦職員230万人のうち、およそ7万5000人が早期退職したという。アメリカの不動産会社によるとこうしたことからこの1か月でワシントンと近郊の住宅およそ4000軒が売りに出されたという。また、民間の調査によるとワシントンの先月の住宅価格は昨年の同じ月と比較して1割程度下落したという。今後もこうした動きが続くと専門家は指摘する。
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