5月、値上げされる食品は417品目(帝国データバンク調査)。コーヒーやペットボトル入りの水など、酒類飲料が最も多く6割余りを占めている。東京外国為替市場で、円相場は1ドル158円に迫る水準まで値下がりした。こうした中、政府日銀が推計で5兆円規模の市場介入を行った可能性があるという分析が明らかになった。政府日銀が円買いの市場介入を行うと通常見込まれる金額を大幅に超える資金が移動するという。会社では当初当座預金の残高が2兆1000億円減少すると見込んでいたが、きのう日銀は7兆5600億円減少するとの予想を発表。差額は5兆円でこの規模で市場介入を行った可能性があると分析している。仮に、5兆円規模で市場介入が行われていた場合、その規模は、ドル売り円買いの介入としては、1日で過去最大の資金が投じられた、おととし10月の規模に匹敵する。ただ、主要各国の通貨当局の間では、為替レートは市場で決まるという合意があり、市場介入は過度な変動が生じ、経済に悪影響を及ぼす場合などに、例外的に認められるという認識が一般的。今後の円相場に影響を与えかねないのが、米国FRBの金融政策を決める会合。このあと、日本時間のあす未明に、結果が公表される。パウエル議長が利下げに慎重な発言をすれば、一段と円安が進みかねない状況で、どのようなメッセージが発信されるかが焦点。