米国・FRB(連邦準備制度理事会)はFOMC(連邦公開市場委員会)を開き全会一致で政策金利の6会合連続となる据え置きを決めた。一部で可能性が指摘されていた追加の利上げについてパウエル議長は「可能性は低い」とした。政策金利の誘導目標は5.25~5.5%。声明文ではインフレの抑制について「直近の数カ月は進展に欠ける」との文言が加わった。FRB・パウエル議長は「今年はまだ自信を深めるに至っていない。インフレ率は想定を上回る水準で推移している。利下げできると確信するまで従来の想定より時間がかかるだろう」とした。最近の強いインフレ指標を背景に一部のFRB高官が示唆していた追加利上げの可能性には否定的な見方。量的引き締めのペース減速については6月に開始と時期を明言。国債の削減額の上限を月600億ドルから250億ドルに縮小する方針を明らかにした。