FRB(連邦準備制度理事会)・パウエル議長は2日、ポルトガルで開催されているECB(ヨーロッパ中央銀行)フォーラムのパネルディスカッションに出席し、利下げ開始にはインフレ減速のさらなる確信が必要との認識を示した。パウエル議長は「利下げに踏み切るには、さらなる確信が必要。米国経済は力強く、労働市場も堅調なので、時間をかけて正しく判断することができる。それが我々の計画だ」と述べた。パウエル議長は先週の個人消費支出物価指数の結果を「1年前から目覚ましい進展」と評価しつつ、「現在のインフレ水準が、実情を正しく反映しているか見極めたい」と強調。インフレ目標の2%に「来年末か再来年までに戻る」との見通しを示した。