FRBのバー副議長が10日に講演し、銀行への資本規制強化について、当初の案より緩和する方針を明らかにした。バー副議長が示した方針では、米国大手銀行8行に対し「中核的自己資本比率」を合計9%積み増すよう要求している。当初案の平均16%からは緩和した。資産が1000億〜2500億ドルの中堅銀行に課すの自己資本の積み増しも合計3〜4%にとどまるとしている。FRBは去年、シリコンバレーバンクなど、地銀の連鎖破綻を受け、銀行の資本規制強化を打ち出したが、銀行業界から「負担が大きすぎる。」と批判が噴出していた。今回の方針はそれに配慮したとみられている。