日本銀行はことし最後の金融政策決定会合で追加の利上げを見送り、政策金利を現在の0.25%に据え置くことを決めた。今回の利上げ見送りには9人の政策委員のうち1人が反対し「物価上振れリスクが膨らんでいる」として0.5%への利上げ提案は否決された。日銀は国内の経済、物価は見通し通りに推移しているとの認識だが、利上げ見送りで来年の賃上げ動向やトランプ新政権での米国経済の先行きを慎重に見極めることにしたとみられる。米国のFRBは18日、来年の利下げペースを緩める見通しを示し、日米の株価が下落したことも利上げを見送る材料になった可能性がある。日銀の発表直後に円相場は1ドル=155円台まで円安が進んだ。午後3時半から植田総裁が会見予定。