大和証券CMアメリカ・シュナイダー恵子の解説。トランプラリーの上昇分を解消し調整入りしている。ナスダック指数の推移だが昨日、直近の最高値から13%安の水準に達した。サポートとなっていた200日移動平均線も下抜け、モメンタム株中心に売りが加速した形。半導体業界でのディープシークショックやトランプ関税による景気悪化懸念が株価の重しになっている。こうした株価の調整は右肩上がりに見えるアメリカ株でも時折起きてきた。先週大手銀行は景気後退の可能性を17%から31%に、大手証券は14%から23%に引き上げたが、この数字を見ると、マーケットの景気後退への恐怖心はやや行き過ぎと感じる。FRBのウォラー理事は6日、景気に関するデータを見極める必要があるとして、来週のFOMCでの利下げは支持しなかったものの、年内に2回から3回の利下げの余地があると発言。7日に講演したパウエル議長は、アメリカ経済は良好と従来のスタンスを維持。トランプ大統領の政策によるノイズと景気動向を示すシグナルを見分けることに注力していると講演。投資家にとっても心すべきメッセージだと思うなどと解説をした。