酒井重工業は年商330億円、従業員数は618人。創業106年の老舗企業。トップシェアを占めるロードローラは小型の機種から大型の機種まで工事現場のニーズに合わせて様々なロードローラを製造している。ロードローラの用途は大きく2つある。1つは土壌を踏み固めて平らにならすこと。2つ目が道路工事などでアスファルトやコンクリートを敷いた後、踏み固めて舗装を仕上げること。ローラーの中には重心をずらした重りと、重りを回転させるモーターが入っている。モーターを動かすと重りが重心をずらして回転して振動が発生する。振動によって重さの約数倍の圧力がかかる。ローラーを振動させることでより強固に踏み固められる。これを締め固めと呼んでいる。この締め固めこそが酒井重工業の肝だ。