今年4月、小鈴さんからスタッフにメールが届いた。鈴千代さんが耳が不自由なことが原因で一騒動あったという。夜になると小鈴さんたちは事務所に戻って来るが、それを理解せずに鈴千代さんたちが外出してしまい、小鈴さんたちが中に入ることができなかった。鈴千代さんは小鈴さんに注意されたことをノートに書き留めているが、ミスを繰り返すことが何度もあるという。小鈴さんは鈴千代さんにきつく言って聞かせた。小鈴さんは鈴千代さんがこれまできちんとコミュニケーションをしてこなかったのは大人のせいで責めることはできないが、逃げ回ってきた鈴千代さんにも原因があり、逃げるクセや取り繕うクセを直して向かっていかないと期待を語った。鈴千代さんは5月に地元の総合病院で初めて聴力の精密検査を受けた。小鈴さんも同行して医師から耳の状況を聞いた。難聴と診断された鈴千代さんはもう一度、補聴器をつける選択をした。難聴を言い訳にして目を背けてきた人生に終止符を打つため、鈴千代さんの新たな挑戦は始まった。