山形県鶴岡市で震度6弱の揺れを観測した山形県沖を震源とする地震からきょうで5年である。NHKが鶴岡市の自治会などに防災の取り組みについてアンケートをしたところ、夜間の避難を想定した対策や避難場所の備蓄の不足などに課題があることが分かった。山形県では沿岸に津波注意報が出されて多くの住民が夜間に避難したほか、28人がけがをして屋根瓦が落ちるなどの被害も出た。「地震をきっかけに課題が見つかったか」と質問したところ73%が「見つかった」と回答し、解消に向けた取り組みとして「1人暮らしの高齢者などの名簿の作成」や「新たな避難場所の指定などを進めてきた」と回答があった。また「ことし元日に起きた能登半島地震で新たな課題が見つかったか」と尋ねたところ44%の自治会などが「新たな課題が見えてきた」と回答し「夜間の避難を想定した対策」や「避難場所での備蓄を進める必要がある」などとしている。