立憲民主党が発表した来年度予算案の修正案を3党で協議する。立憲民主党の野田佳彦代表は「政権を取りに行こうと本気で思っているので、どういう財源を前提とするのかをしっかり考えていこうと」と語った。立憲民主党の修正案の規模は、約3兆8000億円で、ガソリン価格の引き下げに約1兆5000億円、公立の小中学校の給食費の無償化に4900億円、高額療養費の自己負担の引き上げ凍結に200億円を充てることにしている。そのための財源捻出策として、予備費の削減や基金の無駄な積み立てを指摘し、それを活用するとしている。きのう午後、立憲は自民党、公明党の与党にこの案を説明し予算案の修正を求めた。立憲民主党の重徳政調会長は「党を上げて精査してきた財源も併せて、与党に示すことができたことは有意義」と述べた。これに対し自民党は「予算審議と同時並行で中身を確認し合うのは有意義な機会だ」と応じた。少数与党としては新年度予算案の成立に野党の協力が不可欠で、来週前半にも立憲の修正案に対する見解を表明する。高額療養費制度の見直しを巡っては福岡資磨厚生労働大臣がきのう、がん患者らの不安の声を受けて長期の治療を受けた場合の負担を据え置くと明らかにした。