週明けの東京株式市場で日経平均株価は過去最大の下げ幅となり、先週末に比べ4451円28銭安い3万1458円42銭で取引を終えた。1987年に米国で株価が大暴落したブラックマンデー。その翌日に記録した下げ幅を超え過去最大の下げ幅を更新した。半年前、バブル超えの最高値に沸いた岩井コスモ証券。きのうは売り注文の相談が殺到していた。パニック安の引き金となったのは米国の景気後退への懸念と、先週、日銀の利上げなどを受けて進んだ円高。年明けから上昇を続け2月にはバブル超えの最高値を更新した日経平均株価。先月には4万2000円台まで上がったが下旬ごろから大幅下落を繰り返し先週金曜日は3万5000円台になった。きのう4500円近い史上最大の下げ幅となった。株価下落は日本のみならずヨーロッパの株式市場でも5日、代表的な株価指数が3%を超える下落となった。今年2月以来の安値を付けた。週明けのニューヨーク市場では、取引開始直後から売りが広がりダウ平均株価の下げ幅は一時1200ドルを超えた。市場では景気後退への懸念が広がっている。専門家は今後の米国の景気が鍵を握ると指摘。逆に株価下落が続けば、企業が賃上げなどを抑える可能性があり、株を買っていない人にも影響が出かねないという。